月刊むしに載りました

月刊むし6月号に載った随筆「今月のむし」を公開します。
興味ありましたら読んでください。

画像


写真では文字が読みにくいので、文章を下に再掲いたします。



アカハネナガウンカ
 私が昆虫写真、しかも昆虫の顔写真にのめり込むきっかけとなった昆虫がアカハネナガウンカである。武蔵五日市駅近くの横沢入という里山に昆虫写真を撮りに行ったときに、ススキの葉の上にうごめく小さな赤い虫を見つけた。

私の眼は、近視の上に乱視があり、左右の近視度数が極端にちがうガチャ目で、さらに老眼も進み、近くも、遠くもはっきり見えない。このため、カメラのファインダーだけが頼りで写真を撮っている。

 この視力で4ミリほどの小さいウンカにピントを合わせて画面に納めるだけでも大苦労で、しかも正面から近づいてゆき、逃げる前にシャッターを押して画面中央にピントを合わせてちゃんと納めるのは奇跡に近い。

 この虫を追いかけたときは、なにか神がかり的にうまく画面に正面の顔が収まり、シャッターを切った。家に帰って、PCに取り込んでみたら、なんと眼が寄り目になっていて驚いた。しかもヘルメットを被ったような変な顔で、小さい虫ほど顔が面白く、肉眼ではみえないので、その拡大された見慣れない顔は衝撃的で、驚愕させられるのだ。

この寄り目は偽瞳孔という複眼であるが故にみられる現象だそうだ。この虫に限らず、明るい眼の昆虫は正面から撮るとこのような寄り目になるものが多い。

 この虫の顔の写真以来、小さい虫ほど顔が面白いという確信を得て、昆虫写真家があまり見向きもしない小さい虫の顔をねらっている。

この虫の顔写真をきっかけに撮った「昆虫の顔」がたまり、読売新聞の夕刊の科学欄で「昆虫百面相」という写真エッセイの1年間の連載を依頼されたり、「むしの顔」という本を一昨年、技術評論社から出版されるということになった。

これも最初に撮ったこのアカハネナガウンカのおかげで昆虫の顔写真にはまり、夢中になって撮ってきた結果である。

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この記事へのコメント

かめむし
2015年06月09日 08:24
ううむ、残念ながら画面では文面がよく読めません。書店で探してみます。
玉虫
2015年06月09日 11:35
写真ではわかりにくいので、文章を下に再掲載しました。それを読んでください。
かめむし
2015年06月10日 08:59
ああ、これが文面と同じ物だったのですね。
失礼しました。読みました~~♪

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