新春初撮り昆虫

1月2日、上下ヒートテックを着て、羽毛の上着に、裏地にフリースが付いているズボンという、ユニクロおじさんになって、冬の虫を探しに行った。

ねらうのは、フユシャクという、冬の寒い時期にしか出現しないかわった蛾だ。

雌は翅をほとんどなくして、もちろん飛べない。

翅は、放熱板の役割もするので、冬の寒い時期は、翅によって一気に体温を奪われてしまう。
このためこの蛾の雌は翅を捨ててしまったのだ。
羽の失い方は種類によってちがい、ほとんどなくしてしまったものから、天使みたいなちいさなはねのあるもの、さらにもう少し羽が残っているもの・・・とがある。いずれにしても雌は完全な翅ではなく、飛ぶことも出来ない。

先日撮ったクモガタガガンボもフユシャクの雌と同じ理由から翅がなくなったのだろうか。
ただ、クモガタガガンボの雄は雌同様に平均痕を除き、翅が完全になくなっている。

しかし、翅のない蛾はきわめて変な虫に思える。

以前フユシャクを撮った場所にまた行ってみた。

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エサキモンキツノカメムシ

成虫越冬をするカメムシであるが、なんとも長ったらしい名前である。「エサキ」は昆虫学者の草分けである江崎悌三先生の名前からとったもので、「モンキ」はハート型の紋が黄色い(とくに雄は黄色が強い)ので紋黄、ツノカメムシはツノカメムシ科の仲間という意味である。

このカメムシは雌が卵と幼虫をお腹の下に隠して守ることで有名である。
背中のマークが示すように、とてもハートフルなお母さんなのだ。

冬は樹皮の下などに隠れて越冬するが、なにかあったのか、うろうろ歩き回っていた。

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これが今日見つかったチャバネフユエダシャクである。
フユシャクのなかまの雄には羽がある。この雄の羽が茶バネなので、つけられた名前だ。

雄は、雌が出すフェロモンのにおいを探して、雌をみつける。したがって、雄は、寒いのを我慢して翅を残してある。

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もう一種見つかったが、名前を同定できていない。チャバネフユエダシャクの雌は特徴のはっきりしたすがただが、こちらの模様・色のものは似た種類が多く見分けにくい。

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ちょっとロングで撮ってみたが、どこにいるかわかりますか?(中央にいます)

人工の柵を歩いていたので見つけられるが、木肌の上に止まっていたら、ぜったい見つけられないと思う。

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チャバネフユエダシャクの雌は二個体見つけたが、体の模様は随分違っていた。

しかしこの正面からの顔のような模様は面白い。眉毛に太い黒いテープはりつけた女性タレントがいるが、なにかあの顔を思い出す。もうひとつは、子猫かパンダの顔みたいな模様である。

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これはナミスジフユシャクという蛾の雄である。雄はすべてこのように立派な羽を持っている。

この日は、この4種類しか撮影はできなかった。でもフユシャクに会えてよかった。春から幸先が良い。

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この記事へのコメント

アン
2014年01月07日 07:06
寒い中撮影ご苦労様でした。
フユエダシャク、名前初めて聞きました。
今年はきちんと虫の名前を覚えますね。
でも蛾には見えませんね、ひげがないと別人に見えるのと同じかな。。。
かめむし
2014年01月07日 07:53
単純に「かめむし」です 笑

この寒いのに虫たちは元気ですね。
チャバネフユエダシャクって
個体によってこんなに模様が違うんですね。
パンダ顔の子、キュートですね。


天道虫
2014年01月07日 10:49
アンさん
ほんとに、初めて見つけた人は、「こりゃなんじゃい?」と思ったでしょうね。樹木に「なんじゃもんじゃ」と呼ばれるものがありますが、初めて見つけた人が「コリャナンジャイ」なんて名称を付けたら、その名になっていたでしょうね。
天道虫
2014年01月07日 10:51
ほんとこの寒いのにうろうろ歩き回っていますからね。変温動物は外気温と同じ体温になってしまうので、ふつうは動けなくなります。へんな顔の模様が面白いです。パンダに見えるでしょう!?

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