ヒヨドリ日誌2 「ヒナの誕生」

巣の発見が6月5日だった。

あれから、9日目、6月14日巣の中が騒がしい。

窓越しに撮ってみると・・・

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巣の中になにかうごめいている。ヒナの誕生だ。
このような巣の中でヒナを育てる鳥は、晩成性のヒナで、羽のない赤子で目も開いていない。

これに対して、カモなど地上に卵をうむ鳥の多くは早成性のヒナで、卵から孵ると直ぐに歩き回れ、羽もはえているし、目も開いている。

やはり地上では、樹上の安全な巣に比べて、敵におそわれる危険度は極端に大きいから、直ぐ逃げられるヒナで産まれてくるのだ。

巣にあった4つの卵は全部ふ化して、ヒナも4羽いる。

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両親は、食欲旺盛なヒナにえさを運ぶために大車輪でえさを運んでくる。
しかし、残念ながら、どっちがオス親でどっちがメス親かは見分けが付かない。

写真で判定しようとしたが、よくわからない。

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ネコもめざましく動く回る親鳥にいちいち反応して、獲物を持って巣に帰ってくる鳥をガラス越しに襲うふりするが、ヒヨドリはまったく意に介さない。

もう慣れてしまったらしい。というかまったくバカにしている感じである。

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窓を開けて巣内を撮影しようとしたら、ちょっとした震動に感じるらしく、親が戻ったとかんちがいした1羽がいきなり首を持ち上げてきた。


ヒナの様子を見ていて気がついたのは、親が戻ったとき、えさを求めて首を持ち上げるとき、いっさい声を出さないことだ。

よくテレビの映像で、ヒナがピーピー鳴きながらえさを要求する場面を見るが、ヒヨドリのヒナはいっさい声を出さない。

都会の食物連鎖などでは、カラスがトップに位置している。
実際、カラスは、ハトも襲うし、スズメやヒヨドリやツバメなどのヒナをよくねらう。

賢いカラスに見つからないように、かなり慎重に親鳥も行動しているようだし、ヒナもいっさい鳴き声をださないので、巣の存在をカラスに知られるようなことはない。

もしかして、少し大きくなったら、ピーピー鳴くのかと思っていたが、ヒナは巣立ちまでいっさい声を出さなかった。

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巣内を写真に撮ると、まだ産まれたばかりのヒナは小さく、巣の底の方に固まっている。羽も生えてくる元が黒くなっているだけだ。

親はえさを運んだ後、毛のない赤子が冷えないように、抱いて暖めている。

もちろん夜は親はだいたまま寝ている。もう1羽の親はこの巣の近くのどこかにひそんで寝ているのだろう。

また、寒い日は両親が一緒にえさ探しに行くのではなく、かわりばんこにやっているようだ。もちろん雨の日もどちらかが巣を覆っている。

毛の生えていないヒナは寒さと雨に弱いのだ。

子育てはたいへんのようだ。しかし、かいがいしく働く親鳥を見ていて、その親の愛情をひしひしと感じた。

親による、育児放棄や幼児虐待、殺害の話題が絶えない人間世界に比べると、なんとも美しい姿である。

両親がお出かけの時をねらって、外に出て、巣を撮影に行ったことがある。そこへ親鳥が帰ってきたときは、すざましかった。

ものすごい怒った声で叫び、私に襲いかかってきたのだ。

直接体当たりこそなかったが、はげ頭をあの鋭いくちばしで突っつかれたらと思うと、恐くなり、シャッターも押さずに退散した。

ヒヨドリの親の愛は強烈であった。

続く

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この記事へのコメント

カムーロ見や毛
2011年06月26日 19:52
永いブログ中断にガックリ腰を心配しておりました。

ヒヨドリに襲われたら

「変な気は毛頭ありません!」

と謝るといいと思います。
天道虫
2011年06月27日 09:37
腰は日々良くなってゆくようです。
回復軌道に乗ったようで、無事着陸するといいですね。
ふふふふ・・、うまい!
本人は毛頭ではなく、毛根が無くなっています。

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