ヒヨドリ日誌1「巣の発見」

ヒヨドリ(鵯、Brown-eared Bulbul)は、留鳥または漂鳥で、日本各地に生息する。
留鳥というのは、1年中そこにいる鳥といい、漂鳥は季節によって、山や北の地方に行ったり来たりするが、日本にはとどまる鳥のことである。

大きさは全長27cmもあり、けっこう大きめの鳥である。

個人的にはあまり好きな野鳥ではない。

なぜかというと、声がピーピー、キーキーとうるさいし、なにか意地悪な性格を感じるからである。

というのは、冬に野鳥たちが食べ物不足で苦労していると思い、狭い庭にミカンを切って木の枝などに刺しておく。すると、メジロがよく来るのだが、ヒヨドリも来る。このときヒヨドリはメジロたちを追っ払い、ミカンを独占しようとする。その追っ払い方、攻撃の仕方も激しく、かわゆくないのである。

メジロは小さく、文句なくかわいいので、どうしてもヒヨドリが憎らしく感じる。
そんなことを冬の間中感じているので、ヒヨドリが来ると、驚かして追い払ったりしていた。

ヒヨドリも寒い冬に、あの大きいからだの栄養を保持してゆくのは大変なわけだから、独占したがるのも無理もない。しかし、追い払い方もえげつないし、あのキンキン声もかんに障る。

そんなことで、ヒヨドリは私にとっては、嫌いな鳥に属していた。

今年の5月末に腰を痛めて、6月初めから寝たきりになったとき、寝る場所を1階に移した。そして、この部屋の出窓にいつもネコが張り付いて眺めている。

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そして、ときどき、「キャキャキャ・・」なんてネコが興奮したときに発する鳴き声出している。

なんだろう?何がいるのかな?なんて思って、痛い腰を押さえ、足を引き摺って出窓に近づいてみた。

あれっ?!なんだろう?鳥の巣ではないかい?!!!

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正直驚いた。こんな人家の出窓の真ん前に巣を作るなんて・・・

寝込んで最初の頃は3階の部屋で寝ていたが、トイレに行くのに、階段の上り下りが痛めた腰に良くないということで、1階に寝床を移した。

そんなこともあり、巣作りの初めの頃は、この部屋は無人だったので、鳥も安心して巣作りを始めたのだろう。

ネコはかなり前から気がついていたようで、私はまさかこんなところに鳥が巣を作るなんて考えたこともないので、ネコが熱心に、たんに外の景色を眺めているのかと思っていた。

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外に出て、巣の様子を撮影してみた。まぎれもまい鳥の巣である。

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卵が4つ産んであった。

あまり巣のそばで覗いたりすると、神経質な鳥は巣を放棄してしまう。
両親は食事に行っているらしいが、巣のそばで眺めていたりするとやばい。

戻ってきて驚かないようにすばやく写真を撮って、寝床に戻った。

すると、すかさず、親鳥が戻ってきた。そして、何事もなかったように、巣の上に覆い被さり、抱卵をはじめた。

息を潜めて見ていたが、これはうまくいけば、ヒナが育つ様子などが撮れるのではないか。
どうして撮ればいいかななどと、頭がぐるぐる働き出した。

腰の痛みも忘れて、上手く撮れた写真など心に浮かべて、楽しい夢想にふけった。

ガラス越しが一番よいのだが、ワイヤ入りのガラスで、多少のでこぼこもあり、汚れてもいる。撮ってみたが、かすんだ、あまり良い写真にはならない。

そして考えたのが外に三脚でカメラを巣に向けて固定し、遠隔操作のリモコンシャッターで撮る方法だ。

さっそく、お留守のときをねらって、三脚だけセットした。

変な物が巣のそばに置かれたら、気持ち悪がって巣を放棄するかもしれない。

そんなことを恐れながら、置いてみたのだが、ヒヨドリは平気な顔をしている。
全くといっていいほど気にしてない様子だった。

ちょっとヒヨドリを見直したのだが、ネコが巣に戻ってきた鳥にガラス越しにちょっかいを出すのだが、ガラスがあるので大丈夫と思っているのか、驚くこともなく平気な顔をしている。

かなり知恵のある鳥なのである。「何やってるのこのバカネコ!」なんて顔をして一瞬すら驚かない。

やはり、人の近くに暮らしている鳥は、カラスを始め、知能が高いのである。

次に、三脚にカメラを据えて見てたが、驚くことなく、やはり平常に抱卵し、巣にとどまっていた。

よしこれでばっちり育雛の写真が撮れる。フフフフ・・・

ひそかに喜びがこみ上げてきた。

それは、ひたすら痛みをこらえて寝ていた昨日までの日々から少し解放されること。

また、今後の撮影した写真が目に浮かび、傑作写真の山ができるのではないかと、「撮らぬタヌキの皮算用」まで始めてしまった。

続く

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この記事へのコメント

アン
2011年06月25日 08:23
お早うございます。その後、ぎっくり腰のお加減いかがですか?ブログの更新を待ちながらネコ虫さんの過去のブログを日々追っていました。書き込みしたいブログ記事がたくさんありました。でも、体の調子もままならないと思いますので、追々書き込みます、その時はよろしくお願いします。

ネコ虫さんはヒヨドリお好きではないのですね。。。
私は以前、巣から落ちてカラスにでもつつかれたのか、羽の自由が利かなくなったヒヨドリの雛を保護したことがあります。
ヒヨドリは本当にやかましく大食漢の鳥ですけど、その子は本当に賢くていい子でしたよ。それから見方が変わりました。半年ほどで命を終えてしまったのですが、それ以来10数年、毎年冬になるとうちに1羽、必ず来ます。1度引越しましたがそれでも1羽、来ます。
りんたろう、と名付けていたその子が顔を見せてくれているようで嬉しいです。
ヒヨドリが巣をこさえるお宅は、私からすればうらやましいです。

ヒヨドリ日誌続き楽しみにしています。!!!
ひかり
2011年06月25日 10:26
素晴らしいプレゼント。NEN様にも読者にも。
にゃんこの姿は、カレンダーやポスター並み。レース越しの次はレースの間からと、作者は映画監督並み。人が作ったような巣に見事な卵、すべて用意されたような展開に驚きです。たのしみです。
天道虫
2011年06月25日 14:34
アンさま

以前は嫌いでしたが、この写真を撮り出して好きになってきました。食わず嫌い、無知による嫌悪だったですね。
ヒヨドリのヒナを育てたことがあるのですか。
たしかにヒヨドリは賢い鳥ですね。
天道虫
2011年06月25日 14:37
ひかりさん

ほんと偶然とはいえ、寝ているおかげでこれらの写真が撮れました。寝ていなくて、どこかにブラインドを作ってねらっていたらせっかちな性格なので、待ちきれず上手く撮れなかったでしょうね。

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