人間の脳に潜むサル(3)

6~8日までまた、大分の温泉に行っていました。
湯疲れするほど、出たり入ったり、のんびり、ふやけてきました。
しかし、この正月で、3kgほど体重が増えてしまい、焦りまくっています。
来週から学校も始まるし、せり出したみっともない腹は見せたくないです。
ダイエット、ダイエット!!

正月早々、なんともすごい話をと、一部の人に顰蹙を買いましたが、今日で終わりにします。

ここから続きです。

ふつう、動物行動学の研究者達は、観察している動物の、新しい発見があると、ドキドキするとか、有頂天になるとか、バンザイしたくなるとかがあるものですが、ボノボの研究者は、新しい発見をするたびに、正直あきれ果て、いかがなものか?などと言いたくなるような日々を過ごしたのではないかと思います。

それは、ボノボの群れが、餌付けの場所に集まってくるとたんに、なんだこりゃ!?の珍風景を繰り広げたからです。

それは、いきなり乱交パーティがはじまったのではないかと思うくらい、相手構わず、あちらこちらで取っ替え引っ替え、交尾が始まるのです。

しかも、オスとメスの交尾だけでなく、母と息子、メスとメス、オスとオス、もう、近親相姦から、レズ、ホモありの目を疑いたくなるような行為を、研究者の目の前で、繰り広げるのです。

チンパンジーは他の動物と同様、後ろからしかしません。
ところが、ボノボは人間と同じように、正常位が好きで、いろいろな体位をとるのです。というのは、ボノボのメスの性器はチンパンジーよりも前のほうに移動しているのです。

チンパンジーはもとより、他の類人猿、動物では決して見られない行為に(人間を除く)、メス同士での同性愛的行動が頻繁に行われるのです。

それも、なんと正常位でお互いに性器をこすり合う行動なのです。これを日本人研究者は「ほかほか」と名付けました。

この行動は、儀式ではなく、メス同士、お互いに好き合っての性的な行動のようで、お互いにうっとりした顔でやるのです。

また、オス同士のマウンティングはニホンザルなどでも、見られますが、これはあくまで、どちらが強いかの順位を確認する行動です。性的な意味は含まれていません。

ところが、ボノボのオス同士は、マウンティングではなく、おたがい、お尻どうしをくっつけあって、こすり合うのです。順位の確認などまるで無関係の行動で、こうしているオスは恍惚とした表情になり、性的な興奮を感じているようなのです。

こんな破廉恥なことを、毎日、餌付けの場所で繰り広げるのです。
性の解放区?快楽の園?ボノボの研究者がこれらの様子を見ていて、唖然としている姿が目に浮かぶようです。

NHKがこのボノボの取材に訪れ、これらの光景をビデオに収めたのですが、さすがにこの辺の光景は、最初の放送の時は、カットされてしまいました。

でも、わりと最近ですが、ボノボのこれらの光景が放送されたのを見ました。
放送倫理協会のお許しでも出たのでしょうか?真相はわかりません。
私は、偶然この放送を見ました。見ていて、本当に、「なんなんだ!こいつらは!」「いいかげんにしろ!」と怒鳴りつけてやりたくなったくらいです。

しかし、チンパンジーとボノボは近い種類なのに、なぜこんなに違いがでるのか?
いろいろ議論されていますが、チンパンジーとボノボのメスの行動の違いが大きく影響しているのではないかと言われています。

チンパンジーのメスは、自分の生まれ育った群れを、大人になると出て行きます。
そして、ほかの群れに嫁ぐのです。この行動はボノボも同じですが、チンパンジーは嫁ぎ先にじっとしてはいません。気に入らないことがあると、プイッとばかり、ほかの群れに移ってしまうのです。

これに対して、ボノボのメスは、嫁ぎ先を移動しません。
ある群れの仲間になったら、そこで、一生暮らします。
しかし、この群れのメス同士はそれぞれ、違う群れのから来ていますから、血族ではありません。

チンパンジーは群れでイヤなことがあれば、移動しますが、ボノボは、一生よく知らないメス同士で上手くやって行かなくてはなりません。このため、メス同士の「ほかほか」などの行為が行われ、少しでも親しく、上手くやって行くための行動だろうと言われています。

また、チンパンジーもボノボも父系社会をつくり、群れで生まれたオスは一生その群れですごします。
つまり、オスはお互いに親戚同士なのです。

しかし、ボノボのオス達は、チンパンジーのオスほど凶暴ではないのです。
子殺しもしなければ、ほかの群れと、殺し合いになるほどのけんかもしません。

これらのオスの暴力的な行為は、人間もそうかもしれませんが、性的な不満みたいなものが根っこにあるような気がします。
ボノボはその点、毎日のように取っ替え引っ替えやっていますので、ある意味で骨抜きになっている?のではないかと思います。

これは、メスによる陰謀説があります。つまり、オスをセックス漬けにして、骨抜きにしてしまうというのです。
ボノボの群れは、チンパンジーと違って、メスの方が強いようなのです。
オスに対抗上、メスの団結を強めるために「ほかほか」をやるのではないかとも考えられています。

いずれにしろ、かかあ天下の家の方が平和ですし、女性の人権が守られ、女性が強くなっている国の方が平和のように思えます。

人間は、進化的に、チンパンジーやボノボと同じ先祖から別れてきた訳ですが、ボノボの系統を経て、分かれてきたのではないかと思います。

性器の位置、二足歩行のうまさ、そして、性的な行動がボノボに近いのです。
人間だけが「スケベ」かと思っていたのですが、うわてが動物界に存在し、しかも遺伝的に近いボノボの行動に、人間のスケベの行動の原型がすべて揃っていたわけです。

チンパンジーとボノボの研究を通して、人間の脳に潜むサルの正体が次第に明らかになっていっています。
もちろん、人間は彼らより、さらに進化を続け、脳がさらに発達し、より複雑になってきていますので、簡単には適用できないところがたくさんあります。

しかし、人間の行動が、複雑化しているだけに、単純で、原始的な脳の部分を理解することで、分かってくる部分もたくさんあるはずです。
そして、今もなお、チンパンジー、ボノボの研究は続けられ、新たな発見がされているのです。

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