人間の脳に潜むサル(1)

人間ってほんと「スケベ」です。
それは、スケベおやじとか色情狂とか、そういう意味ではありません。

動物学的に言って、「スケベ」なのです。

ふつう、動物は繁殖期という限られた期間だけ発情し、こどもを産むためにsexをします。ジャイアントパンダなんか年に1回の発情で、年に妊娠可能日は2~3日しかないそうです。

そのときに、オスとメスが巡り会わなければ、子どもも出来ません。
ふつうの動物は、パンダに限らず、繁殖期以外は、オスとメスが出会っても何もしません。

しかも、彼ら達は、その最中はかなり無防備になりますから、行為は、なるべく手短にすませてしまいます。

特例としてヘビの交尾は数時間におよぶこともありますが、鳥などは、ほんと三こすり半で終わってしまいます。

いずれにしても、動物にとっては、sexは、次の世代をつくる重要な行動であり、自分のDNAを後世に残すというきわめて、厳粛な行為で、それ以上でも、以下でもないのです。

ところがです、人間は、このような厳粛な行為を、本来の意義を忘れたかのように、まさに遊びのために、快楽をむさぼるために、行うわけです。

繁殖期という決められた期間を失い、常時発情している人間は、動物界にとっては異常な存在なのです。
こういう意味で、人間は極めつけの「スケベ」動物といえるのです。

どうして、人間はこんな事になってしまったのか?

長い間、哲学者達がああでもない、こうでもないと動物界から特異なこの人間のスケベな行動について、議論してきました。

ところが、最近人間以外にも、性をもてあそぶ動物が見つかったんです。

それは、ピグミーチンパンジーです。

ピグミーという名称は、体の小さい生き物につけられる枕詞みたいなものですが、いわゆるふつうのチンパンジーよりもずっとスレンダーです。

たしかに、体はチンパンジーよりも少し小さいですが、特徴的には、スレンダーチンパンジーの方が言い当てています。スレンダーなので、よけい小さく見えるだけで、それほど極端にはちがいません。

発見当初は、チンパンジーの亜種とされていましたが、その生態などが分かるにつれて、これは別種であるということになり、今は、ピグミーチンパンジー(ボノボ)というれっきとしたひとつの種に分類されています。

ふつうのチンパンジーは、雄も雌もマッチョで、とくにオスは体も大きく、筋肉の付き具合はボブサップなみであり、かなりな力持ちで、メスを圧倒します。

これにくらべて、ピグミーチンパンジーのオスは優男で、メスとそれほど変わらない感じです。
チンパンジーのオスが体育会系の重量挙げ選手か、レスリング選手、体操の選手とすれば、ピグミーチンパンジーのオスは、体の細い、筋肉のない文学青年的な感じです。

そして、ピグミーチンパンジーは、なんと2足歩行が上手で、バナナを両手で持って、かなりの距離を、器用に2本足で歩いて行くことができます。

性格もおだやかで、平和主義者であり、チンパンジーの雄達のように、隣村に殺し合いのケンカに行くなんてことは絶対にしません。

また、チンパンジーのように、ほかの動物を常時殺して食べるなんて、肉食動物のような行動もほとんどみられません。 子殺しもしません。
まるで、インドの菜食主義者のような生き方なのです。

なぜ、近い種類なのに、チンパンジーとこんなに違うのか?
京都大学の研究で、その驚きべき生態がつぎつぎ明らかになっていったのです。
ちなみに、ピグミーチンパンジーの生態は、日本人の研究者たちによって明らかにされてゆきました。

続く。

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