女はなぜ男より社交的なのか?

10年以上前のことです。

私鉄の電車に乗って、平日の昼間、先生の所に取材にゆきました。

平日のせいか電車はがらがら、ドアのそばに座りました。
前と右前の座席にはだれも座っていません。

ある駅についたとき、向かいのドアからどやどやと中年の男女5人ずつが入ってきました。
歳はみんな同じ年くらいです。

そして、私の前の座席に女性陣が、ドアをへだてて、右前の座席には男性陣がきれいに分かれて座ったのです。

ドアがしまり電車は走り出しました。

そのとたん、前の女性陣は猛烈なおしゃべりを始めました。
女3人寄るとかしましいといいますが、5人ですから、それはすさまじいばかりです。

げらげら笑い出す人、身振り手振りで大げさに話す人、どっちが話しているのか、聞いているのか分からないくらい、全員が機関銃を乱射するようにしゃべっています。

ところがです。右前のほうに陣取った男性陣は、全員だんまりです。
「沈黙の雄達」は、お互いに目を合わせないようにしているのか、車内吊り広告をじっと見ている者、瞑想にふけっているもの、タヌキ寝入りしているもの、文庫本を出して読み出す者、あらぬ方向に視線を彷徨させるものとさまざまです。

この人達は、どうも5組の夫婦ではないかと思われます。5人の男は、がらがらの車内に一応かたまって座ったことから、知り合いであるのは間違いないようです。

実際、男同士で、すこしばかりの、ほんのすこしばかりの会話がかわされたのをちらっと見ました。

奥様方が親友で、その旦那たちは、女房に引きつられてしかたなくさんかしたのでしょうか?
それとも、クラス会で集まって、これからどこかへ移動するのでしょうか?

細かい事情はわかりませんが、男同士も初対面ではないようです。
それにしても、この対照的な男女の行動を見ていて、不思議に思いました。

女性は、わりと初対面の相手でも、女性同士だとすぐ話しだし、親しくなるようです。

私は夫婦で、温泉によく行きますが、地元の人しかいかないような辺鄙な温泉にも入ります。
そのようなところの温泉は、男湯と女湯は仕切られていますが、上の方まではしきりがなく、女湯の声も丸聞こえです。

そんなところにはいると、女湯はおしゃべりが絶えず、わんわん音が反響して、うるさいばかりですが、
男湯はし~~~んとしています。

温泉から出てきて、かみさんがいろいろ地元のおばあさん達に聞いてきた話などします。
また、一緒になった、他の地方からきた人との話などもします。

ほとんど、初対面同士なのに、そんなに話したの?!と驚くほどです。

私も男湯で、話さないわけではありませんが、地元のおじさん達は、話しかけても面倒くさそうですし、実際、会話が5分と続きません。

どうして、女は、こんなに社交的で、初めての人にもすぐ話しかけられ、友達にまでなってしまうのでしょうか?

このことは、やはり、チンパンジーの時代までさかのぼってみると、納得できます。

チンパンジーは、父系社会をつくっていて、群れで産まれたこどものうち、雄は群れに残り、
雌は発情してくると、群れを自らひとりで出て行きます。

これは、近親相姦を避け、血が濃くなることを避けるためです。

そして、出ていった雌は、別の群れを見つけて、そこに入れてもらうのです。
このとき、雌は、その群れの以前からいる雌から、いじめを受けます。
一種の人間社会の「嫁と姑の戦争」に似ていますが・・・

考えてみると、出て行くときのチンパンジーの雌は人間で言えば小学生高学年くらいです。
こんな若いときに、独り立ちして、見ず知らずの群れの初めて出会うチンパンジーたちの群れに、
同化してゆくのですから、やはりメスは、たいしたものです。

しかし、すべてのこどものメスは、この壁を乗り越えない限り、群れに入ることはできません。
いじめを上手くかわし、上位の雌に取り入ったり、仲良しになったっりして、はじめて、群れに入れます。

この苦労はたいへんだと思いますが、何十万年、いや何百万年とチンパンジーの雌は、代々に渡って、こうして初対面の別の群れの雌と上手くやって行くという、ノウハウを遺伝子に組み込んだわけです。

それは、人間の雌にも伝わってきているわけです。

結論を急ぎますが、だから人間の雌(女性)は社交的であり、初対面の人間に物怖じせず、じつに上手くあしらって、ゆけるのではないかと私は思います。

女性を、チンパンジーと比べて失礼な!と思う人もいるかと思いますが、DNAを分析すると、チンパンジーと人間は90%以上全く同じなのです。

そして、進化上もお互いに極近い位置にいて、チンパンジーの先祖と人間の先祖は共通であり、お互いに行動、形態も似ています。

だからこそ、チンパンジーの行動の研究から、人間の行動を推し量ること行われているわけです。

この前は、人間の男の暴力性に触れましたが、まだまだ、いろいろなことがチンパンジーの研究から分かってきているのです。

このへんの話は私の想像であって、チンパンジーの研究者はこんなことは言っていません。
こんなことを世間に対して発表したら、動物学会などからバカにされるでしょうから、
思っていてもいわないでしょう。実証できないことは口をつぐむのが科学者のまっとうな反応です。

一応事実に基づいての私の推量で、まったく根拠のない暴論ではありません。

動物学会で、チンパンジーの学者が言っているのかと思う人がいるので、一応お断りしておきます。

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この記事へのコメント

さむ
2008年10月24日 12:49
海外では男も社交的ですよ。初対面でも仲良くなります。ホスピタリティーが問われますしね。

日本人の男は社交が苦手だからです。
天道虫
2008年10月24日 14:05
そうか!たしかに欧米人などは、男も社交的ですね。
文化として、教育され、洗煉されてきたからでしょうか?
でも、イギリス人の男は、出身の王国が違うことだけで、かなり敵対するそうです。


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