男はなぜ暴力的か?!

よく起こる、猟奇事件、おぞましい殺人事件、わけのわからない暴力事件の犯人の多くは男性です。こんな暴力的な事件の犯人が女性のことはまれにしかありません。

では、なぜ男性は、こんなひどい殺人事件などを起こすのでしょうか?

最近のチンパンジーの研究で分かったきたことですが、チンパンジーのオスもすごい暴力的なことがわかってきたのです。

チンパンジーは、人間の先祖に近い姿をしているということで、チンパンジーの行動の研究を進めれば、人間の行動の原基になったところがわかるのではないかと考えられ、現在もさかんに研究が進められています。

チンパンジーの研究者といえば、イギリス人のジェーン・グドールが有名です。
彼女は若いときにアフリカの山奥に入って、チンパンジーの研究に没頭したのです。

彼女と同じころ、その近くで、日本人の研究者もチンパンジーの研究を進めていましたが、グドールの方が早く餌付けに成功し、いろいろな発見をものにしたのです。

そして、世界に衝撃を与えるような、チンパンジーの行動を次々発表して驚かせます。「道具を使用し、加工するチンパンジー」「肉食をするチンパンジー」などです。

のちに夫なるナショナルジオグラフィック・マガジンの特派カメラマンがその写真を撮り、世界にセンセーショナルな驚きを与えました。

先を越された日本チームは、あきらめずに緻密な研究を続けていました。
チンパンジーだけでなく、ボノボと呼ばれるピグミーチンパンジーの研究も進めていました。

そして、日本チームは、さらにチンパンジーの驚くべき生態を明らかにしたのです。

それは、群れの中のオス、群れの間のオス同志の戦いについてです。
チンパンジーは群れで縄張りをつくり、父系社会をつくります。
つまり、チンパンジーの群れは、オスを中心に構成されていて、メスは比較的自由に群れの間を行き来しますが、オスは一生その群れに残り、構成員として団結します。

メスが成熟すると、群れを出ていって、ほかの群れに移動するのは近親交雑避けるためでもあります。

メスが新しい群れに移動したときは、人間世界の嫁姑の葛藤と同じ事がおこり、前からその群れにいた、いわゆる姑達による、この新入りの嫁いびりが起こります。

オスは群れを移動せず、一生群れに命を捧げますが、隣の群れとのけんかは日常茶飯事に起こります。

これに対して、ニホンザルなどは母系社会で、メスが群れに残り、外からのオスを受け入れます。オスは成長すると育った群れを出て行き、武者修行しながら、他の群れを乗っ取るため独りザルになって暮らします。

チンパンジーの場合、縄張りの境目で、うっかり一匹でいる雄ザルなどは、縄張りパトロール中の他のオスの群れにみつかると、よってたかって攻撃され、殺されてしまいます。

このため、オスは、群れの雄達のそばを離れず、オス同士の団結も強くなるのです。ちょっと、暴力団の組織と似ています。もちろん序列ができます。

驚くべき事実は、安定したオスの数を確保しているA群が、隣のB群でオスが減ってきて、群れとして弱まっているとわかると、A群の雄達は徒党組んで、Bの群れの縄張りに侵略して、攻撃を仕掛けるのです。

いうならば、チンパンジーの世界での戦争です。人間で言えば、暴力団の縄張り拡張による仁義なき戦いです。
そして、A群に攻撃されたB群のオスは1匹残らず、皆殺しにされてしまうのです。
この辺の研究が日本人によってなされました。

つまり、進化の過程で、人間のオスの暴力性は、じつは、このチンパンジーのオスたちのように、行動の原理を支配する、DNAの中に刻み込まれているのではないかと、考えられるようになったのです。

メスは、ケンカに加わりませんし、オスを全滅にされたB群のメスとこどもはA群に吸収されます。

このときに、またおぞましい出来事が起こります。
A群のオスは、これらのB群の赤子達を血祭りに上げて、引き裂き、食べてしまうので。これは、B群のオスの遺伝子を抹殺するための行為とも言われています。

ふだん、移籍するときのメスが、前の群れのオスの赤ん坊を連れていたりすると、やはり、移籍後、その群れのオスに襲われて、食べられてしまうことが、よくあるのです。

メス同志にも順位があり、いろいろ食べ物のことで、大騒ぎしたりして、ケンカをするときがありますが、ふだん、メス同志は仲良しで、助け合ったりすることが多いようです。

その点、メスは平和主義者で、オスのような暴力的な行動は、見られません。

人間の女性同士も男性同士に比べると、初対面の人でもすぐ親しくなり、友達になってしまい、男に比べるとはるかに社交的なのは、チンパンジーの時代からのメスの行動にも見られるのですね。

人間のオス同士は、初対面のオスに対しては、お互い警戒し合い、仲よくなるのにメスに比べると、時間がかかります。
これもチンパンジー時代の行動の名残なのではないかと思います。

戦争もチンパンジー時代の行動に照らしてみると、一方が縄張りを広げようとするときに、群れ同志の戦争が勃発するところみると、納得するところが多くあります。

高度の知能を持った人間も、一皮剥けば、中身はチンパンジーの姿が現れてくると考える、霊長類研究学者が増えています。

とくに、若い男性の訳の分からない暴力的な行動の原理に、チンパンジーに似た先祖の時代の、オスの性的な衝動と暴力的行為の関連性が指摘されています。

性的な衝動をゆがめて行くと暴力的な行動をとるようになりうるのです。
昔の戦士たちは、女を断つことで、暴力的に攻撃的になってゆきました。

最近女性でも、暴力的な行動をとる事件が頻発するようになってきましたが、これらの行動は大脳で行われるので、体が女でも、男脳を持っている女性は、オス的な暴力的行動を起こすのです。

それは、逆に、女脳を持っている男性が、やさしい男になってしまうのと同じです。極端ないい方をすれば、男がすべておかまさんになってしまえば、戦争なんかは、なくなるかもしれませんね。

ところが、ボノボはチンパンジーとかなり違う行動が見られるのです。
このボノボの行動も日本人によって解明されてきましたが、驚きべき事実が分かってきています。

そして、これらの行動も、人間にたくさん見られる、ある一面の行動原理の元になっているのです。

このへんは、またの次の機会に。

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