山鉾解体

山鉾の見せ場は、有名な辻での回転する「辻回し」です。
大きい、固定された車輪の向きを変えるために、車輪の間の下のスペースに竹をたくさん積んでいます。

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この竹を車の前に並べて滑らすのです。しかも、綱を引く方向を何度も変えて、かなり時間と技術のいる回転なのです。

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とく、最後のコーナーである、新町通(ここはとても狭い通り)に曲がるところは、大雑把に曲がられないため、時間がかかります。
そのため、この最後の第三コーナーで山鉾が渋滞してしまうのです。

大きな鉾がたいへんな騒ぎをして曲がるのですが、そのスキをついて?  小さな山がすり抜けて行きます。

山は、お御輿にもなり、小さな台車も付いていますが、曲がるときはみんなで持ち上げて、お神輿風にわしょいわっしょと担いで回ってしまいます。

ですから、渋滞は図体の大きい鉾が、前の鉾が曲がり切るまで待たされて渋滞するわけです。
タクシーの運転手さんの言っていた「新町通の角のところが面白いよ」という意味がよくわかりました。でも、ここは見せ場なので、カメラマンやら見物人ですごく込んでいます。

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カーブでの順番持ちをする鉾たちが、御池通に並んでいます。

さて、この新町通りを曲がった山鉾たちはどうなるのでしょう?
これは、すごく興味がありました。

ちょっと休憩し、食事をして、山鉾たちがどうなるのかを、見に行きました。

そこで、今まで見たこともない山鉾たちの姿を目にしました。
それは、まるで、山鉾解体ショーです。

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まわりに、かなりたくさんの人がしっかり座り込んで、解体されて行く様子を見ています。

スーパーなどで巨大マグロをお客の前で解体するのをテレビで見たことがありますが、じつに見事な包丁さばきで解体して行きます。

それと同じように鉾が山がつぎつぎ目の前で姿を変えて行きます。

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職人さんはたちは、てきぱきと無駄な動きも少なく、巨大な鉾を解体して行きます。

私は上の長いものだけを外し、周りの飾りを外して、本体はほぼそのままの形で、どこかの建物に保管されるものと思っていたのです。

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ところが、車から、車の支えていた柱、本体の部分、屋根までばらばらにされてしまうのです。

こんなに芸術的に、建築学的にも優れた縄のしばった部分も全部解いてしまうのです。

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この縄の縛りはとても複雑で、正直ほどくのはもったいないと思われますが、これは、毎年この日のためにまたしばられるのです。

そして、驚いたのは、鉾にはいっさい釘など使われて居らず、縄と木組みでできているのです。あんなに高いところに、人がたくさん乗ってもびくともしない構造は、日本伝統の木組みと、縄で縛るだけで作られていたのです。

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ですから、分解された鉾は小さく、ばらばらになり、狭い部屋に収納できるのです。これは、ほんとうに驚きでした。

山鉾巡行、宵山とかで、山鉾の立派な姿をよく見ますが、それが解体されるところは、メディアでも、本でも見たことがなかったので新鮮な驚きでした。

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小さな山はみるみるうちに解体され、ほんとうに短時間で目の前から消えて行きます。

山鉾が四条通などに置いてあるところは、交通の面からとくに早く解体されてしまいます。多少置いてある通りによって、解体のペースに時間差があり、いろいろ見て回ると、解体の順番が早くわかります。

今回の祇園祭で面白かったのは、宵山と解体ショーですね。

そして、最後に八坂神社の3体御輿の巡行があります。

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この記事へのコメント

うにママ
2007年08月14日 12:51
山鉾の解体ショーは、本当に珍しくおもしろいですね。ばらばらにしてしまうとは…。飛騨高山の屋台はそのまま倉庫のようなところに仕舞うのにね。
やはり関西人は合理的なんでしょうか。組み立ててほごすというのが一つの芸術なんですね!
2007年08月14日 22:33
いやー!ほんとうに驚きましたね。
東京でも、お祭りの山車などは、結構大きいけどそのままで神社の山車用の建物に保管されています。
鉾も全部ではなくても本体だけはそのまま保管されるのかなと思っていました。
商人が中心になって管理運営しているので、徹底して合理的にやってきたのでしょうね。1000年以上続いているのですから、すごいです。

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