チーター

画像

チーター(「動物イラスト生態図鑑チーター」より。イギリス人ジョン・フランシスのイラスト)

チーターは、地上で一番早く走れる動物として有名ですね。
チーターの体は、徹底的に、スピードを出せるように改造されています。

改造されている部分は、長い足、長い胴、小さな頭、しなやかに曲がる背骨、ネコ科なのにイヌのように出し放しになった爪、バランスをとるための長いしっぽです。

このため、チーターは、サバンナでは意外と弱い動物なのです。せっかく狩りに成功しても、ハイエナなどがすぐに横取りにきます。たとえハイエナ1頭でも追い払えません。すぐに譲り渡してしまいます。イボイノシシですら、チーターには突っかかってきます。

それは、ネコ科動物の最大の武器、牙と爪がスピードを出すために犠牲になってしまったからです。

牙は、風の抵抗を減らすために、頭が小さくなったのに連れて、小さくなり、爪はスパイクとして使うために、だしっぱなしで、鋭くなくなってしまいました。

トップスピードに達した、チーターの1歩(1ストライド)はなんと7~8mにもなります。
この長いストライドを実現したのも、長い脚、長い胴の上に、しなやかに曲がる背骨です。

しかし、このトップスピードを維持できるはほんの数十秒です。
それは、このスピードを出すためには、ものすごい運動量と酸素消費で、とても長くは維持できないのです。
獲物をつかまえた後は、「はあはあ・・・」やって、しばらく動けないくらいになります。

ですから、走り出す前に、できるだけ獲物との距離をつめます。30m以内まで近づけないと、狩りは成功しません。
走り出して、300mくらいで捕まえないと、逃げられてしまいます。それでも50%くらいの成功率です。
ちなみにライオンで30%以下ですから、それに比べれば、かなりな成功率ですが。

獲物をねらう前に、高いところに登ってあたりを見回します。
このとき獲物だけでなく、横取りするハイエナやライオンがいないか念入りにチェックします。

ねらいをさだめた獲物に近寄るときでも、ライオンやハイエナがかくれているのに気が付くと、狩りは中止してしまいます。狩りに成功しても確実に横取りされてしまうからです。

チーターは殺したばかりの新鮮な獲物しか食べません。しかも、もも肉を中心にたべて、かなりの部分を残してしまいます。

食にたいするこだわりも、滅び行く動物にしているのかもしれませんね。

メスは単独生活をしますが、オスは2~4頭(兄弟、親戚が多い)でつるんでくらします。
メスははっきりした、なわばりらしいものはつくりませんが、オスはなわばりをつくり、いつも争っています。
殺し合いもしょっちゅうです。殺したオスのもも肉も食べてしまいます。

チーターの先祖はなんと、北アメリカが発祥の地なのです。
アメリカにプロングホーンというチーターに次ぐ速さを出せるウシ科の動物がいます。
角はちがいますが、インパラとかガゼルに近い姿をしています。現在、アメリカにはチーターのようなスピードを出せる捕食者はいないのですが、かってチーターがいたころの習性、能力がのこっているのでしょうね。

私はなぜ、プロングホーンがあんなにスピードをだすのか不思議だったのですが、チーターは、アメリカが発祥の地ということがわかり、納得できました。

アジア、ヨーロッパにもかってチーターはいました。ヨーロッパチーターは今のチーターの二回りも大きかったようです。みんな絶滅してしまいました。

アフリカのチーターも絶滅がせまっています。数が減少して、近親交雑(血族結婚)が増えて、繁殖力が落ち、奇形も増えています。

動物は、数が減少して、近親交雑せざる得なくなってきたときに、絶滅の秒読みが始まります。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 3

なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
ナイス

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック