テレビチャンピオン奮闘記(4) 「第一ラウンド動物えさやりクイズ」

第一ラウンド「人気動物エサやりラウンド」

朝9時すぎに、スタッフ、出演者、動物園のいろいろな準備が整い、収録のスタートです。

オープニングに、ぞうの国のゾウが4頭ほど並んで、そこに司会者
と選手が、分かれて乗って、映すというシーンがありました。
私は司会の山崎さんと二人で乗りました。

ゾウ使いが、ゾウの鼻を上げさせ、全員、がんばるぞ!などと叫んで、スタートします。

このシーンをとった後、1頭のゾウが残りました。
このゾウが巨大なサッカーボールを蹴って、ゴールに入れるというゲームで、最初の問題が出されました。
分かった人から、目の前に置かれたボールを持って、ゾウが立っているところに走り、ゾウにサッカーボールを蹴らして、うまくゴールしたら、解答権を得られるのです。

設問はゾウの足のつめの数の問題で、アジアゾウとアフリカゾウのつめの数の違いを正確に答える問題でした。

私は、すぐわかり、ボールをもってゾウの前に画かれた白いリングの中にボールを置きました。

そして、ゾウがゴールしてくれるよう祈ったのです。

見事ゴール!!

さっそく答えて、正解!ポイント1をゲットしました。
このゲームは最初にもらった企画書にはありませんでした。あのあと急に決まったのかもしれません。

答は、アジアゾウは、前脚のつめは4,後ろは5,アフリカゾウは前が3,うしろが4です。

一番最初の問題に正解して、あと一つ正解すれば第一ラウンドクリアです。なんだ、簡単じゃないか・・・
と思ったのですが、実際は、とんでもないことになったのです。

このシーンもボールをゾウの前に持ってゆくときに、押し合いになり、足がもつれたり、転びそうになったりと、あまり見栄えのよいシーンが撮れなかったのですね。

それで、結果は私の正解で決定ですが、ボールをゾウのところにもってゆくところをもう一度撮り直させてくださいということになり、再録では、あまりぶつかりあったりしないで、スムースに私が先頭になって、きれいに並んで、ゾウの所まで走ってゆくというシーンを撮り直しました。

こういうことは何度もありました。
勝負は勝負で、きちんとやりますが、いまの映像をもう一度アップで撮りたいとか、勝った人を中心に撮り直したいとか・・・

勝負はガチンコでしたけど、こんな撮り直しが多く、時間がかかりました。

ゾウのサッカーは、1問で終わり、つぎは「動物エサやりラウンド」です。

この競技は、えさをやる動物のそばに、長いテーブルのえさ台が置かれ、そこに5つのエサが置いてあります。

最初の動物は、ゾウです。えさは、ニンジン、バナナ、さんま、リンゴ、肉の5つがえさ台の上に置かれていました。

ゾウのいるところには、堀が巡らされているため、10cm四方の板に棒がついたものの上に載せて、ゾウが届くところまで差し出します。

えさ台からはなれたところで、横一線に並んで、司会者が問題を読み、分かった人から、えさ台まで走って行き、エサを選んでさらにゾウのところに走って行き、ゾウにエサを差し出して、一番最初に食べられた人が解答権を得て、問題の答を言えます。

答があっていると、クリアですが、間違うと、その人を外して、さっき選んだ残りのエサをもう一度ゾウに差し出して、次に、最初に食べて人が答えられる・・・・ということです。

このへんは、実際テレビを見た人はよく分かりますが、文章で理解するのはたいへんかもしれません。

結果は、ゾウは差し出されたエサのうち、バナナの人をたべ、その人が正解して、終わりました。

ところが、ここで、サンマは、食べないところを撮りたいというので、サンマ以外の人はゾウが近づいても食べないようにしたりして、ゾウがサンマのにおいをかいで、手をださないシーンを追加で撮らされました。

サンマを選ばざるえなかった人は気の毒に、小学生の娘さんに、「パパ、なんでサンマなんか選んだの!バカみたい!」ってさんざんバカにされて弱ったよと、あとで言ってました。
選びたくなくても、残ってるのがサンマだけなのですからしかたないですよね。

私はニンジンをゲットして、10cm四方の板に棒がついたものにのせて、逃げないように巡らされた堀の向こうのゾウに斜めに差し出したのですが、ニンジンが丸いままのため、ゾウが来る前に、転がって堀に落ちてしまいました。がっくりです。

これは、質問の答は分かりましたし、ニンジンなら食べられる確率が高いので、やった~!と思ったのですが、どこに落とし穴があるか分かりませんね!なんかこのゲームは私にとって、人生ゲームそのものでしたよ。

サンマをいやがるシーンの撮り直しのときは、ニンジンを半分に切って転がらないようにして、撮り直しです。
できれば、最初から半分にして欲しかったですね。半分のニンジンは板に張り付くようになって、ぜんぜん落ちませんでしたから。

撮り直しのシーン撮影中は、ゾウは真っ先に、私のニンジンのところにきたのですが、サンマを食べないシーンをとるというので、私だけでなく、バナナの人も、ゾウが近づくと、そっと鼻が届かないように引き下げました。サンマの人だけ届くようにしたのです。

こうして、ゾウはサンマは食べませんでした。というシーンが付け加えられたのです。

その次はライオンです。
ライオンには、牛肉、鳥の腿、魚のきりみ、リンゴ、ネギがわらひもにつけて棒の先にしばられています。わらにしたのは、もしや食べられてもあまり害はないからということです。

これは、牛肉をとった人の勝ちは目に見えています。
問題が出題された瞬間にみんな一斉に、答が分かっていようが、いまいが、えさ台にかけよりエサを選びます。間違ってもともとですからね。

このため、えさ台に少しでも近いところに立って、問題を聞いた人が得します。このことがゾウのところで、明らかになり、競技者からも文句がでました。そして以後、それでは、立つ位置はじゃんけんで決めましょうということになりました。

私はじゃんけんに弱いんです。
じゃんけんにまけてばかりいたので、スタート地点でいい位置には着けませんでした。

ライオンは案の定、牛肉をとりましたが、この人が答を間違えてしまいました。ちなみに私はバナナでした、トホホホ。

つぎは鶏肉かとおもっていたのですが、檻の中に突っ込まれる、ひもつきのエサにライオンは怒り狂い、なんとニンジンにかぶりついて、檻の中に落ちてしまいました。

ディレクターは、ニンジンを食べたと言うことにして、この人が答えて、正解。この人はゾウも正解していたので、第一ラウンドクリアです。この人は、夜までヒマで、昼寝したりしてました。

そして、キリンのところにゆきました。
キリンは各人がかぶっているヘルメットのてっぺんにでている突起にエサをさして、後ろ向きに食べさせます。

このヘルメットは顔の表情を撮るために、小型カメラが横から飛び出していてバランスが悪く、髪の薄い私はこすれて、たんこぶみたいな物ができてしまいました。

さらに、私はゼッケンが赤く、ヘルメットも赤でした。動物は赤い色を嫌うんです。白黒にしか見えない動物でも赤い色は嫌がるみたいです。赤い毒のある生きものが多いからですかね?

私は、このときじゃんけんに勝ち、バナナをゲットしました。やったと思いましたが、それは、この動物園は入口でバナナを購入して、草食獣にエサをやってもいい動物園なのです。

キリンがバナナをもらっているところを休憩中、見ていましたので、これは私にくるであろう!!フフフフッ!なんて思っていたら、なんとこのときに限って?リンゴを食べてしまいました。

これで、午前中の収録は終わり、食事になりました。

昼の休憩の時にスタッフらから疑問がでたらしく、ライオンがニンジンを食べたというのには無理があるのでは、ということで、もう一度、全員で牛肉をやるシーンで撮り直すということになりました。

もちろんさっき、ニンジンを食べさせ、正解した人の肉がまっさきに食べられるように、ほかの人はライオンに食べられないように、適当に食べようとしたら引っ込めて、調節してくださいということになりました。

さっきニンジンで解答権を得た人以外は、ライオンがかじりそうになるとあわてて引っ込めているというのが、よく見ると分かります。放映されたのを見て、このへんはとてもうまく編集してありますね。

撮影が始まる前の説明で、こういうこともあるので、ご了承くださいとは言ってましたが、こんなに次々あるとはね・・・ まあドキュメントではなく、娯楽番組ですから、テレビ的に面白くするためにはしょうがないのでしょうけど。

でも、クイズの問題出しに対しては、神経質なくらい平等にしようとしてました。私が、左の耳がよく聞こえない事、その上、ヘルメットをしているので聞きづらいことを申告すると、司会者の近くか、司会者が必ず私の右側くるように注意してくれました。

正解かどうかも、異論が出ると、かなり厳密に対処してました。がちんこ勝負は絶対に守っていました。このへんいいかげんにしたらテレビチャンピオンはきっと面白くなくなるでしょうしね。

あくまで、映像的に面白く、きれいにするための撮り直しでした

こんなことで、シマウマ、ラクダ、クマ、カバ、トナカイと続けていったのです。この動物たちのときもいろいろありましたが、話が長くなるので、はぶきましょう。

私は、一番最初の問題のゾウの所で、最初に1ポイント取っているので、楽勝と思っていたのですが、次がなかなか取れません。私のエサをなぜか食べてくれないのです。同じエサで並んでいても、私のを避けて、隣の人をたべるとか・・・

みんな、どんどんクリアしてゆき、最後の最後の問題までやることになってしまいました。当日は残暑で蒸し暑く、バランスの悪いヘルメットをかぶらされて、もうくたくたです。

カバのときには、もう日が沈み、暗くなってしまいました。
問題を間違えたり、撮り直しやら、動物がなかなかエサを食べないやらで、どんどん時間がかかり、もう最悪です。

私は、ディレクターにもう私の負けにで、リタイアでいいからと言ったのですが、「それは、困ります。ちゃんとやって負けてください」といわれ、しょうがないか、もう少しだからがんばるかと最後の最後までもつれ込んでの勝負になってしまいました。

第一ラウンドの最後のトナカイでは、「クリスマスのときにサンタのソリを引いたのは、オスかメスか?」という問題でした。

残った2人はお互いに1ポイントづつなので、この問題に勝った方が第2ラウンドに進めます。

そして、トナカイにエサやりが始まったのです。口にニンジンをくわえて、網の中にニンジンを差しだし、先に食べた方が答えられます。もう夜間照明の中での撮影です。

そして、トナカイは無情にも、また、隣の人のニンジンを食べたのです。万事休す!彼は動物園の現役の飼育係ですし、彼のいる動物園にはトナカイがいるのです。

これで、解放されるのかと思うと、むしろ、なにかうれしさすら感じてしました。ところが・・・・・

続く。

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