テレビチャンピオン奮闘記(9) 「プロフィール撮影と共演者たち」

プロフィールは出場する競技者がどのような人物かを紹介する内容です。番組がはじまり、競技を進めながら、適時、各競技者のプロフィルを紹介してゆきます。

私のプロフィールの収録は8月27日に行われました。千葉の市原で第一ラウンドを行う3日前です。

サブディレクターが助手を一人つれて、自らがカメラマンを兼ねたプロフィールの取材でした。最初の案では、会社では厳しいけど、動物園ではニコニコの天道虫さんを撮りたいということでした。

まず、動物園でニコニコ場面は、私が大好きな動物「ウォンバット」がいる横浜の金沢動物園で、ウォンバットの前でニコニコしているところを撮りたいということで、取材に朝から出掛けました。

この横浜にある金沢動物園は、高速道路から直接入れる、便利なところにあり、こじんまりしていますが、動物たちはゆったりしていて木々も多く、なかなか良い動物園です。

でも残念ながら、目的のウォンバットは夜行性のため地面に自分で掘った穴の中で眠っていて、背中しか見えず、ちょっとやそっとでは起きないため、撮影が難航しました。

とりあえず、私が、ニコニコしながらウォンバットのいるところに近づいてゆくシーンと、ウォンバットに親しげに声をかけるシーンの撮影を終えました。

たまたま、おばあちゃんと母親と子どもの3人がそこへ来たので、ウォンバットのことを、うれしそうに説明したりするシーンも撮りました。これはシナリオにない想定外のことでした。

しかし、ウォンバットは相変わらず、地面にもぐっていて、背中しか見えず絵にならないということで、となりにいるカンガルーといっしょにいるところを撮影しました。

動物園側は、協力的で普段は絶対入れない、放飼場の檻の中に私とカメラマンを入れてくれたのです。そこでカンガルーの真似をして跳んでみたりしました。

カンガルーたちは驚いて、跳ね回りだし、けっこうおもしろいシーンが撮れたみたいです。ウォンバットではなく、カンガルーにするかもしれないというので、それは、それでかまわないですよと答えました。撮影は開園から閉園近くまでかかりました。

動物園での撮影後、さらに渋滞にも巻き込まれ、会社に戻ったのは夜になっていました。

そして、仕事しているときは、厳しい天道虫さんというところの撮影に入りました。うちの部署の若手二人を、自分のデスクに呼んで、机をドンしたりして、怒っているところを撮りたいというのです。

私は会社では、みんなの目の前で本人を叱るということは絶対にしないのですが、しかたなく、演技で若手2人を机の前に立たせて、怒っているところ撮りました。

若い人にも子どもがいますし、その子がお父さんが怒られているのをテレビでみたらどう思うだろうか。
やりたくないな~という気持ちが強かったです。

そのせいもあって、また、怒るなんて、慣れないことなので、NGの連続で4回ほど撮り直しです。つい叱りながら笑ってしまったり、どもってしまったりしで、大汗をかきながらなんとか終えました。

そして、最後に、うちの部署の連中が応援グッズをいろいろ買い込んできて、みんなでがんばれ!と応援するというシーンを撮ることになりました。

みんな張り切ってしまい、なんと、私は金髪のカツラ(100円ショップのもの)をかぶり、みんなは野球の応援で使う長い風船みたいのやら、クラッカーやらを持って2列に並びました。

金髪のカツラはマリリンモンローみたいな髪で、おじさんがこんなのかぶって、変態と思われはしないか?と言ったのですが、女性陣に「似合う!似合う!面白い!」なんてはやされてついその気になってしまいました。

左右の列の最後に、金髪カツラのにわかそっち系の私が立っていて、カメラはその列の間を、私に向かって進みます。そのとき、みんながクラッカーやらを鳴らし、最後に私をクローズアップして、がんばるぞ!!と叫ぶという撮影を敢行しました。

左右に並ぶ人数は、多い方が良いというので、他の部署まで行って、残業している人間を集めてきて、30人を超える人が集まり、大騒ぎになってしまいました。

こんなに大騒ぎして撮影し、この日1日かけて、動物園、会社と撮影したものは、最終的に、跡形もなくカットされていましたね。まあ、ちょっと乗り過ぎてしまったのでやむえないですけどね。

でもあの日動員されて、自分が映ったと思い、テレビに出られると喜んでいた人がたくさんいたので、本人たちは放映されたものをみてがっくりしたことでしょうね。

しかし、あれはなんだったんでしょうね?

9月3日に私がチャンピオンが決まった数日後です。先日のプロフィールを撮ったサブディレクターから電話が有りました。

私のプロフィールを撮り直したいとの話です。そして、9月10日に会社に今度は一人で、しかも電車でやってきました(12チャンネルは原価に厳しいですね)。

そして、上司のディレクターから、この前撮ったプロフィールからは、天道虫さんが、図鑑をつくっている編集長というイメージが全く伝わってこないので、会社のシーンの撮り直しを命じられたとのことです。

そりゃそうですね。マリリンモンローのような金髪をかぶり、「イイェ!イイェ!」なんてVサインを出して、腰振っている姿はあまりにもおぞましく、どうみても頭のおかしくなったホームレスにしか見えません。

こんな人が図鑑をつくっているの!なんて放映されたとたんに、急に図鑑が売れなくなったらどうしてくれるんだ!なんて後になって思いましたけど。放映されないで、よかったですよ。

そこで、本社の写真資料室で写真をチェックしながら、図鑑の初校を校正をしているというシーンを撮りたいということで、非常にまじめに仕事している姿を撮っていゆきました。

でも、この撮影のときサブディレクターが、天道虫さんは、動物の物まねや鳴きまねがうまいので、ぜひどこかに少し入れてくださいと頼まれ、おだてられとすぐその気になってしまい、チンパンジーの写真を見ながら、「ウフォ!ウフォ!ガワワワ・・・!!」なんてわけのわからない叫び声を上げてしまいました。

しかし、静かな会社で、ふだんそんなことをやったら、まわりの人はみんな引いてしまって、危ないから近寄らない方がいいよ!なんて、2メートル以内には誰も近づかなくなってしまいますよね。まったく!あほな要求が多いんですよ。もっともすぐのってしまう私もおばかさんなのですけど・・・反省!

こうして、放映されたのは、この会社での撮り直しと、以前机で、この競技は絶対勝ちますよ!と言ったところのシーンだけになってしまいました。

これも、多分、私が優勝したので、撮り直したのでしょうね。
もし、1ラウンドで敗退していたら、モンローおじさんが腰をふりふりしている、きもい映像が、そのまま放映されたと思います。

しかし、優勝しないで、あれが放映されていたら、もう生きていけないと思ったかもしれませんね。(笑)
ホントに人生はどうなるかわからないです。

出場者の人たちですが、じつは先日、決勝を戦ったSさんと新宿で飲みました。これで3度目です。

チャンピオンになったあとにG社の幼稚園の先生向けの雑誌をつくっているところから、私に動物の原稿書いてくれという話がありました。

一応書いてみたのですが、私は、どうも幼稚園の先生との付き合いがなく、どの程度のレベルのことを書けばよいのか、良くわからないので、なにかかたい文章になってしまいました。

そこで幼稚園に、移動動物園でよく行っているSさんの方がむいているのではないかと思い、彼に電話したら快く引き受けてくれたのです。

決勝ラウンドが終わったときも、今度飲みましょうなどと挨拶代わりに言っていたものですので、ちょうど良いということで、その雑誌の担当者と3人で新宿で飲みました。

とても素晴らしい人で、心から動物を愛している人柄がひしひし伝わってきます。カラオケにまで行ってしまい久しぶりに痛飲しました。もちろん私の獲得した賞金で払いましたよ。

その後、Sさんから私に原稿を書いて欲しいと依頼がきました。移動動物園で子どもたちが動物に触れあうことは、とても情操を豊にする上で大切なことだ!というような移動動物園は効果があるよという内容を図鑑編集長としての推薦文を書いて欲しいということです。

喜んで書きましたが、原稿料を払いたいというので、それならそのお金で飲みましょうと、以前、一緒に飲んだ編集者も誘って、また3人で飲みました。

そのあと、ある人を彼に紹介するということで、またと、計3回飲んでいます。

Sさんのホームページもけっこう面白いですよ。
「zookiss]で 検索かけると出てきます。その後、彼は、TVチャンピオンで「ミニブタしつけ王」に出場しています。また、最近、「世界一受けたい授業」とかいう番組に出演してました。もう有名人です。

イラストレーターのMさんもホームページを持っていますが、イラストだけでなく、いろいろやっている人ですね。アスキーのマルチメディア図鑑をつくったとかいっていましたが、哺乳類はやらなかったそうです。

放映後に彼は、HPで、「私はサルには負けていない!あれはやらせだ!」なんて怒っていましたが。

女性の方は上野動物園で、ボランティアで、動物ガイドをしている人で、撮影の休憩中に話しかけても、私にはあまり話さない人で、よくわかりません。

Kさんは多摩ZOOで霊長類を手掛けて、オランウータンの係をしています。彼の話では、オランウータンの飼育係は、園長が決めるのではなく、オランウータンが選ぶのだそうです。

つまり、飼育係との相性が悪いと、知能の高いオランウータンはストレスで、病気になったりするのです。そこで、飼育係とお見合いをして、オランウータンがこの人ならという人に決まるのだそうです。知りませんでしたよ。

彼の名誉のために書きますが、多摩ZOOにトナカイを飼育しているのに、なんでトナカイで間違ったのか不思議だったのですが、それには訳がありました。

トナカイの角は昼の長さが変わることで生えてきたり、落ちたりします。北極では、晩秋から昼がほとんどなくなって、冬は一日中真っ暗になるわけです。

ところが、トナカイを日本につれてくると、冬でも昼があり、トナカイは調子が狂ってしまい、北極では冬には角を落とす雄でも、角がそのまま残ってしまうのだそうです。たまたま、彼は多摩でトナカイをよく見ていたため、かえって間違ってしまったのですね。

続く。次回が最終回です。

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この記事へのコメント

うにママ
2006年11月21日 19:29
撮影に至るまでいろいろなエピソードがあったのですね。おもしろ~い!
会社での応援思い出しました。あれはあれで面白かったですよね。
天道虫
2006年11月25日 21:31
できれば、見てみたいですね、あの幻の応援シーン。
冷や汗ものでしょうけど。(笑)

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