ライオンって百獣の王????

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ライオンがほかのほ乳類と違う最大の特徴は何かわかりますか?

1.一番強い百獣の王
2.群れで生活する。
3.共同保育でなかまのこどもにも乳をやる。
4.雄が子殺しをする。

答えは3です。
ふつうのほ乳類は、自分のこどもにしか乳をやりません。
人間の場合は乳母などがいますが、これは野生状態とは違うので、例外とします。
また、乳飲み子を失った野生動物の母親が、みなしごになった他の子どもに乳をやる例もありますが、これも異常事態での例外です。

ライオンは、自分の群れのなかまのこどもならば、分け隔てなく乳を飲ませてやるのです。群れで狩りをする雌のライオンは、子どもを守るために1~2頭の大人の雌をベビーシッターとして残し、狩りにゆきます。
このとき、子守役の雌は、こどもたちにもとめられれば、全てのこどもに乳を飲ませます。

このように、積極的に自分のこどもでもないのに乳をやる哺乳動物はライオンだけなのです。

1の百獣の王で一番強いというのは、当たっていません。ライオンは、ゾウには絶対かなわなくて、水飲み場でも、休んでいても、ゾウがくると、こそこそ逃げ出しますし、ゾウに追われます。
まともに戦ってもかないません。ほかにサイ、キリン、カバなど大型の草食獣には手がでません。トラともし戦えば、トラの方が強いといわれてます。

2の群れをつくるですが、ふつうネコ科の動物は単独生活ですから、ライオンのようにネコ科のくせに群れでくらすのは珍しく、たしかにネコ科ではライオンだけですが、ほ乳類全体をみれば、群れ生活する動物はたくさんいます。

4の雄の子殺しですが、ライオンの雄は群れを乗っ取ると、そこにいる前の雄のこどもをすべて殺してしまいます。

これは、乳飲み子がいなくなると、雌はすぐに発情するので、自分のこどもを早くつくることができるからです。
また、前の雄の子どもが残っていると、自分のこどもができたとき、すでに大きくなった前の雄の子どもは、強力なライバルになり、自分の子どもが育ちにくいから殺すのです。

人間でも義父による継子殺しがよくありますが、本能行動として、自分の遺伝子を残したいというのは、動物の一般的な行動なのでしょね。
本当は、人間の場合はそれを超越して行くという立派な行動が多いですが、最近はどうも・・・

このような雄による、子殺しはいろいろなほ乳動物でみつかっています。ライオンだけではありませんから、4ではありません。


よくライオンは、気高く、とくに雄は立派たてがみを持ち、動物の王の風格があると、尊敬の念で見られていますが、本当の姿は、そんなものではありません。

ライオンの食べ物の多くは、ハイエナたちが自分で狩りをした獲物を横取りしたものなのです。
ハイエナがライオンの残り物をねらうというイメージがありますが、ハイエナはまめに狩りをし、狩りが上手なのです。
ほとんど夜に狩りをするため、狩りをしている姿を、あまり目にしないだけです。

また、ハイエナは丈夫なあごと歯をもっているので、骨や皮まで、獲物を余すところなく食べ尽くしますが、ライオンは50%くらいしか利用しなのです。
ライオンに自分たちが捕まえた獲物を奪われても、その周りをうろうろし、ライオンが食べ終わるまで待って、仕方なくライオンの残り物を食べ尽くすというのが、本当の姿なのです。

ライオンは、ハイエナが狩りをした獲物の横取りだけでなく、チーターの獲物もよく横取する、かなりきたない連中です。べつに私はライオンに偏見を持っていて、言っているわけではなく、これは、科学的な事実なのです。

ライオンの群れの雌は、みんな親戚です。メスの家系のメスの一族が集まっています。
雄はどちらかというと、雇われ用心棒で、縄張りを守り、他の雄を追い払ってもらうためにいます。ですから、強い雄の方が安定したくらしができるので、弱い雄が来たときは、群れの雌が協力して追い払ってしまったりします。
雄は、体が大きく、力も強いので、雌よりも圧倒的に強いのですが、雌もチームワークを組めば、雄に勝てます。

狩りをするのは、雌ですが、真っ先に食べるのは雄です。狩りに成功したとわかると、雄はすっ飛んでいって、雌を追い払い、お腹一杯食べます。

このとき面白いのは、雄は自分のこどもが獲物に集まってきても、追い払いません。自分の子どもにはとても甘いのです。
雌は、雄と子どもの食事が終わるまで待たされます。
そして、雄とこどもに獲物を全部食べられてしまうと、雌はしかたなく、また狩りをします。

雄は用心棒代と子どもの養育費を雌からせしめているのです。
でも絶えず、縄張りや群れの乗っ取りをねらっている他の雄と戦わなくてはならず、気が休まりません。
ですから、雄は2~3頭で徒党を組むことが多いのです。この徒党を組む相手は、兄弟であることが多いのですが、放浪中に出会ったダチのこともあります。


だいぶライオンのイメージが変わったかもしれませんが、科学的な事実をなぜか日本では、きちんと教えませんね。
日本では、イメージと情緒が優先しているところが多いです。ライオンキングは全くのフィクションの世界なのですが・・・


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