ちゃーちゃんの日記 「悲しい別れ」
空き箱が気に入って、入り込んでしまった。
そして、箱を持つ穴から手が・・・
めくらめっぽうに手が突き出される。
穴の中からネコの顔が・・・
いたずらっぽい目で、かまってくれるのを期待している目です。
初めて見る昆虫に興味津々。でもちょっとこわいみたいです。
おそるおそる手を出すくらいで、深追いはしません。
しばらく追いかけたりしてましたが、すぐあきてしまった。
花火を見に、1泊旅行でゆくことになり、ちゃーちゃんには、動物病院のペットホテルに1泊してもらうことになった。
運搬用のケースを出すと、気に入って、でたり、はいったり。
遊びまくって、しまいにはケースをつぶしてしまった。
そして、いよいよケースにいれて近く動物病院に持って行った。
なんか。遊びの延長のように思っていたちゃーちゃんですが、どうも様子がおかしいことにきがついたようで、ケースの中から外の移りゆく景色をけんめいにみて、ちょっと落ち着かなくなりました。
先代のチョロのときは、これでひどい目にあいました。
というのは、家をでると、すぐにすごい声で鳴きだしたのです。
それはもう、怪獣かと思われるほど大声で、ものすごい鳴き声でした。
「グエグアオー、ギェエ~ウワオ~~~ン」
どう聞いても猫とは思えない声です。
道行く人は、何がはいっているのか??と振り向きます。
これで、駅前を通ったら、大騒ぎになるのではないか?!
「動物虐待!」
「なにかえたいの知れない危険動物携帯違反!」
「警察を呼べ」
「そやつを逃がすな」
「みんな10m以内にはちかづかないように」・・・
そんな大騒動が起こりそうな予感がして、
私は、家から50mもいかないうちに、あわてて家に戻りました。
そして、車に乗せて出直し、すぐそばの病院まで、わざわざ車に乗せて、チョロを運んだのです。
今回のちゃーちゃんは静かでした。一声も発せず、おかげで、無事引き返すこともなく病院まで運ぶことができたのです。
病院で宿泊の手続きをとり、いよいよお別れですといっても明日は引き取りにきますので、ほんの短い別れですが・・・
なんと看護婦さんの手にケースが移ったとたん、今まで一声も発しなかったちゃーちゃんは「ニャーニャー!!」鳴きだしたのです。
ええ!今まで鳴かなかったのに!・・・
鳴き声を聞いた途端ちょっと取り乱し気味になり、
後ろ髪がひかれ、ケースを取り戻しに駆けつけたい衝動をぐっと我慢して、
泣きそうな気持ちになりました。
そして、「ちょっとのがまんじゃけんね」と逃げるように病院を後にしました。
ほんのちょっとお別れなのに大げさな!
でもきがつくと私の目にうっすらと涙が・・・
とうさんも分かれたくないんよ。
「ちゃーちゃんごめんよ」
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